農業土木
農業土木とは、農業における土地や労働の生産性を高めることを主な目的とする土木分野です。代表的なものとしては、農地を集積、集約、改良するための区画整理設計、限りある水資源を有効利用するためのかんがい排水施設設計、近年、地震被害が現実化しているため池の耐震調査、耐震設計などがあります。これらに対応するためには、通常の土木分野における道路や河川といった個別の技術力のみでなく、それらほぼ全ての分野の技術力が求められており、当社ではこの農業土木分野において、多くの実績を有しています。そのほかに、農業の将来構想や、農村環境を保全するための調査・計画も行っています。
農地区画整理、ほ場整備の調査、計画、設計
主に不定形な農地や狭小な農地が優勢の農用地区域において、これらを解消し、大型農業機械の導入などによる労働生産性や農村環境条件の向上を図るため、区画や用・排水路、土層改良、農道の設計を「総合的」に行います。
また、近年では、二毛作を容易とする地下水位制御システムや、ICTを活用した遠隔操作や自動制御が可能な水管理装置についての調査・計画・設計にも取り組んでいます。
また、近年では、二毛作を容易とする地下水位制御システムや、ICTを活用した遠隔操作や自動制御が可能な水管理装置についての調査・計画・設計にも取り組んでいます。

整備前

整備後
ため池の耐震調査、計画、設計
ため池設計では、近年頻発傾向にある集中豪雨や大規模地震に備えて、耐震調査や詳細設計に取り組んでいます。
耐震調査は、「①地震に対する調査」と「②豪雨に対する調査」に大別され、現地調査、地質調査、環境調査、耐震計算、流量計算などを行い、総合的な観点からため池改修の要否を判断します。詳細設計では、耐震調査結果に基づいた各種施設の設計、環境や生態系に配慮した工夫などを比較検討し、現地状況に応じた最適なため池改修設計を行います。また、上記のようなハード対策に加えて、ソフト対策としてため池ハザードマップの作成などを行い、地域住民の防災意識向上にも努めています。
耐震調査は、「①地震に対する調査」と「②豪雨に対する調査」に大別され、現地調査、地質調査、環境調査、耐震計算、流量計算などを行い、総合的な観点からため池改修の要否を判断します。詳細設計では、耐震調査結果に基づいた各種施設の設計、環境や生態系に配慮した工夫などを比較検討し、現地状況に応じた最適なため池改修設計を行います。また、上記のようなハード対策に加えて、ソフト対策としてため池ハザードマップの作成などを行い、地域住民の防災意識向上にも努めています。

江尾江川(富士川)農業用調整池